10/23/2013

Addict OD

クルーズの新作ペダルAddict ODが10月25日に発売となります。

[AddictOD]はGAIN(歪みの調整)とOUT(音量の調整)の他、トレブルとベースと言う2つのイコライザーを装備。エフェクターで音を作るのでは無く、楽器とアンプ、そしてプレイヤーのタッチとピッキングで生まれた音を活かしながら、ナチュラルなゲインアップと少しの音色補正を行なう事を目的としています。

ドライブセクションにはクルーズでは初となるLEDクリッパーを採用し、シングルコイルを使用した際のローゲインからクランチでも存在感のある歪みを生み出しています。

・・・ちなみに、G.O.DとQUADRIVEでは、歪みの心臓部とも言えるクリッパ部分にダイオードを採用していましたが、これはきめ細かな歪み感&倍音を得る為のセレクトでした。

そして今回AddictODにLEDクリッパを選択したのは、BITE=喰い付き感を得る為でした。
最近定番の3モード切替式ペダルでも、クリッパをLED/Diode/Thruと切替可能なモデルがあります。
その場合のLEDクリッパモードは「マーシャル系」と呼ばれている様ですが(あの銘機ガバナーがLEDクリッパだったからでしょうか?)AddictODはマーシャル系サウンドを狙っているわけではありません。

欲しいのはピッキング時のBITEと派手めな立ち上がりです。この事が今までのクルーズのドライブ系とは異なる部分です。


さらに、エフェクターバイパス(オフ)時には信号がバッファーアンプ回路を通過するアクティヴバイパスを採用しました。そして、そのバッファー回路にはクルーズBUF-211のバッファー回路をそのまま落とし込みました。

スルーバイパス・アウトプットは簡単&便利で良いのですが、いかんせん音色が変化します。
電気的には「スルー」でも、サウンド的には「スルー」していない物も多く、そうなるとスルーのはずが「音ヤセ」「音の劣化」を引き出す事になります。

もちろん、アクティブバイパスの場合「バッファーの音」は非常に重要です

・・・といっても、「バッファーの音」と言うのも、おかしな話で・・・だって、バッファーアンプは音を変えるものでは無いのですから。

でも、バッファー次第で音は変わってしまう。

と言う事で、バッファーの音は「間違いない音」だと思えるものを基準にしました。それがクルーズのロングセラーバッファー、BUF-211の音(バッファー回路)です。

BUF-211の特徴は、動作電圧を±12V昇降圧に変換し駆動させている事です。これにより通常の片側9V動作品に比べ、余裕のヘッドルームと、そこから生まれるタッチセンシビティーへの追従があります...その辺りのお話はまた今度。

さらに、バイパス時の音色をコントロールするインピーダンスアジャスト機能も搭載。アンプや次のエフェクターとのマッチングをはかる事で、更に積極的なサウンドメイクが可能になります。
「バッファーを繋ぐと音が堅くなっちゃって・・・」というストレスにも悩まされずに済みます。推奨のローインピーダンス設定(左に回し切った位置)から、こんなにハイ・インピーダンスじゃバッファーの意味が無いじゃない?と言われる設定(右に回し切った位置)まで可変可能。バッファーのサウンドがどういう風に音に影響を及ぼすのか?と言う事も実際に体験できると思います。
また、±12V駆動にした事で、EQをブーストした際に発生する不用な歪みも抑えられています。

エフェクトON時だけで無くOFF時の音にもこだわった新作オーバードライブAddictOD。
オーヴァードライブともディストーションとも言えない存在感のある歪みと、良質なバッファーアンプが1台で手に入ります。全国取扱店様の店頭でお試し下さい。